徒然なるままに

日常のあれこれなど

アニメ『ジョーカー・ゲーム』の結城中佐が渋い

莫迦か、貴様……。背広姿で敬礼する奴があるか?』
この結城中佐の第一声を声優・堀内賢雄さんのあの渋い声で聴けるなんて! しかもストーリーも私好みだし、出演されている豪華な声優陣にも心が躍る! そして見事リピート作品の仲間入りを果たしたアニメ『ジョーカー・ゲーム』。

え?! マジで? こんなに豪華な声優陣さんで作品作っちゃって大丈夫? と変に気を遣ってしまう程、耳に贅沢なアニメ。

このアニメの原作は、柳 広司先生の「ジョーカー・ゲーム」シリーズ(『D機関シリーズ』とも呼ばれているそう)の小説らしいんだけど、私はアニメから入った派なので、残念ながら原作は未読。でもアニメを観て、凄く原作小説も読みたくなってる今日この頃。それとアニメ版に準じたコミカライズも発売されてるらしいので、これも凄く気になってたりする!(笑)

どんな作品かは、もう公式HPを見て貰った方が早いので下記をば参照。

TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト

TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト

世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって、スパイ養成部門“D機関”が秘密裏に設立される。「死ぬな、殺すな」――味方を欺き、敵の裏をかき、世界各地で繰り広げられるインテリジェンス・ミステリー。

このアニメ、基本は1話完結なんだけど、最初の第1話と第2話、第8話と第9話は前編・後編となっていて、もうね、最初の第1話、第2話で掴みバッチリ! ここでハマれない場合は多分、テイストが合わないと思うので諦めた方がいいかも? ( ̄∇ ̄;)
テイストが合うか、チェックされたい方は下記のPVでお試しを!

私の場合は、ガッツリとハマりました! (⌒▽⌒)アハハ!

アニメは2016年放送スタートだったんだけど、キャラ画も比較的丁寧に作られてるし、大人が観ても十分愉しめるストーリーで、今観てもそんなに古臭さは感じないと思うの。ただ、描かれている時代背景が第二次世界大戦に突入していく間際の昭和12年頃からの話なので、全体的に受ける印象は重めで脚本が骨太って感じ。

TVでの放送は全12話。その中で私が特に気に入っているのは下記の5つ。
①第1話 「ジョーカー・ゲーム」(前編)
②第2話 「ジョーカー・ゲーム」(後編)
③第8話 「ダブル・ジョーカー」(前編)
④第9話 「ダブル・ジョーカー」(後編)
⑤第10話 「追跡」

特に、第9話は愛しの結城中佐の渋い声とニヒルな笑みを堪能出来るので、リピート率が高め。

ですが!
実はリピート率高めの私のお気に入りのお話がもう2つ。
このアニメ『ジョーカー・ゲーム』のBlu-ray BOXを購入すると、特典として、新作アニメーション「黒猫ヨルの冒険」前編・後編(各4~5分程度の超短編アニメ)が収録されているんだけど、私的にはこの「黒猫ヨルの冒険」が、短編なのにいい味出してて、もう何度も何度もリピート鑑賞してしまう。(笑)
ほんと数分の短編なのにストーリーも見応えあるし、本編さながらなんだけど、でも私の一番のお気に入り萌えシーンは、エンディングのアニメのラストカット! 結城中佐の足元に黒猫がゴロンニャン♪と擦り寄っているそのワンカットが萌え! 堪らないわ~。(●>ω<●)
猫好きの方、是非一度ご覧あれ!

そして、このTVアニメの劇伴は、あの川井憲次さんですよ! キャーッ! もう私のツボ押さえまくってるアニメだわっ! \(><@)/ジタバタッ
重厚なサントラが、激変していく時代や登場人物の心理を見事に表現していて、胸を打つんですよ。

この『ジョーカー・ゲーム』は、アニメとしてのエンターテイメント性は十分にあると思うの。うん。

けれど、このアニメを観てると、ふと考えることがあるのね。アニメに描かれているこの時代は、この日本という国の過去であるということ。
実際に彼らのような諜報部員が存在していたのかどうかは定かではないけれど、日本は程なくして戦争に突入していったのだという事実。

色々な人間の思惑が交錯して生まれた流れは、堰を切ったように時代全体を押し流していき、激流に飲み込まれた人間は逃れる術を失くしていくんだと思うと怖ろしくなる。

『見せかけのルールに捉われていた日本は、実際に行われていたゲームの本質にすら気付いていなかった』
第1話での結城中佐の台詞の意味を、もっとよく考えなくちゃいけないとすら思う。

とかく律儀な気質の日本人はルールに捉われがちだし、もしかしなくても駆け引きが苦手だったりしないだろうか? 大国の意図と物事の本質を読み誤って、気が付けば抗いようのない激流に飲み込まれていた……なんてことになるんじゃないだろうか?

「死ぬな、殺すな」――もっと強かになれ――。
そう訴えかけられているように感じたりもするんだよね。
「見事な鰯の頭だ」と言われないように、もっと本質を見なくちゃならないのだと思わせられる。

凄いアニメだと思う。
黒猫は可愛いし、結城中佐はめちゃ渋い――だけのアニメじゃない!(爆)

このアニメについて、凄く私自身が興味を惹かれた記事をネットで見つけたので、最後に下記にご紹介をば。うん、的を得た考察に感服しきりの私。

「ジョーカーゲーム」で学ぶ「鰯の頭」でいることの危険さ|みみのすけ|note

「ジョーカーゲーム」で学ぶ「鰯の頭」でいることの危険さ|みみのすけ|note

トートロジー…見事な鰯の頭です。良く仕込んだものですが、新興宗教と同じですよ。閉鎖集団を離れては、とても長くはもたない観念ですね」 ✔ジョーカーゲーム1話の「ジョーカーゲーム」  「ジョーカーゲーム」は、全員が偽名・過去も不明の民間人8人とスパイマスターの陸軍中佐の結城で構成されている、帝国陸軍の非公式スパイ組織「D機関」の、第二次世界大戦直前~開戦後の日本と世界が舞台のスパイミステリーです。  1話で、陸軍とD機関の連絡士官(リエゾンオフィサー)、佐久間中尉(CV:関智一)とD機関メンバー4人が、食堂でポーカーを行うのですが、佐久間中尉一人負け続けます。 「ま、こんな